医科医療事務と歯科医療事務の違い
「医療事務」と名前がつくことは同じである、医科医療事務と歯科医療事務。
しかし、業務の内容はずいぶん異なります。
医科にはまるで必要のない、歯科の、歯のことについて、歯科医療事務は詳しくならないといけません。
何故、歯のことに詳しくならないといけないのか。
それは、医科と歯科では、レセプトの内容がまるで異なってくるからです。
もちろん点数をつけて、総得点をまとめて、請求書にする、という仕事の内容は変わりません。
しかし、歯科には歯科の専門用語が無数にあるのです。
歯医者さんに行くと、医師が口の中を見ながら「上の4、Cです」などと、まるで意味のわからないことを言いますよね。
もちろん普通の病院でも意味の分からない単語は出てきますが、歯医者さんの謎の用語は
何のことかすらわかりません。
そういう専門用語がレセプト作成時にずらずら並ぶのです。
また、レセプトで使う用語も医科と歯科では異なります。
ここが一番大きな違いかもしれません。
歯科のレセプトを作成するためには歯科治療行為に対して、知識を持たないといけません。
治療行為を点数にしていく作業がレセプト作成なので治療行為や、歯のことがまるでわかっていなければ、レセプト作成などまるでできないからです。
治療行為に沿ったレセプト作成を行い、治療行為も専門用語だらけ、そして、レセプト作成のときの用語も歯科独特の専門用語だらけ。
全てを理解しないと、歯科医療事務にはなれません。
レセプト作成のときに使う用語が違うのでは、医科で医療事務を経験していたからと言って、おいそれと歯科の医療事務にはなれませんよね。また一からのスタートを切ることと同じです。
ですので、医科には医科の、歯科には歯科の学び方、勉強の方法というものがあるわけです。
また、これも歯科の大きな特徴と言えますが、歯科によっては、歯科助手が医療事務の役割を兼ねることも少なくありません。
歯医者さんの求人で「医療事務募集」とは、田舎ではあまり見かけませんよね。
だいたい募集がかかっているのは「歯科助手」です。
歯科助手は、病院の清掃や治療補佐まで様々なことを行います。
たとえば抜歯の介助であったり、麻酔を打つときの介助であったり。そうかと思えば患者さんを治療室に誘導することも歯科助手の仕事。
そして、小さな病院では受付から会計までも歯科助手の仕事となるのです。
歯科助手は、歯科医の手となり足となり働きます。そして、医療事務業務までもこなすことがあります。
何故こんな話をしたかというと
「歯科助手になれば、歯科医療事務にはなれる可能性がある」ということをお伝えしたかったからです。
歯科でも少し大きなところだと、もちろんちゃんと医療事務の方と歯科助手の方は分かれていますが、歯科によっては歯科助手が殆どの業務をこなしています。
医科医療事務は、どんなに掃除がまじめでも、看護補助がうまくても、それができたからといって「じゃあ医療事務に向いている」とはなりません。
「助手が医療事務になる」のと「医療事務が雑用もする」という違いが、医科医療事務と歯科医療事務の最大の違いといえるでしょう。
歯科医療事務を目指している方が、もしかしたらこのサイトを見ているかもしれません。
そんな方にアドバイスしたいのは「歯科助手から始めてみることはどうですか?」ということです。
歯科助手で医療事務の仕事もできるのならば、仕事が先にあって仕事を理解した上で資格を取るようなもの。合格率がグンと上がること間違いなしです。
歯科医療事務のなり方にはそういうなり方もあるのだと、知ってくださればこんなに嬉しいことはありません。
このサイトを見て、「じゃあまず助手から目指してみるか」と言った方が増えれば、歯科医療事務におけるこのサイトの役割は果たせるのではないか、と思っています。
もちろん、歯科医療事務を最初から目指す人を否定するわけではありません。ただ、歯科医療事務のなり方には複数の方法がある、ということを提示しておきたかったのです。
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